Keyring mini ver1.5簡易マニュアル

はじめに

KeyRing Miniは暗号化を含むパスワード管理アプリです。ユーザー名、パスワード名を記録し、クリップボードへパスワード、ユーザー名をコピーでき、サイト名を引数としてアプリを起動できます(通常はWebブラウザになるでしょう)。ですのでWebページに暗号化したデータファイルをアップロードしておけば複数のマシンでパスワードを安全に共有できます

Keyring/2との関係

KeyRingMiniはKeyRing/2のデザインを元にほぼスクラッチで VirtualPascalで書き直されたものです。機能は若干欠けている形で踏襲されています。Keyring2とのファイルの互換性はありませんが、同梱した平文のKeyring2ファイルをkrm形式に変換できるソフトを同梱しております。

流用したソースについて

暗号化(blowfish)はhttp://www.cityinthesky.co.uk/cryptography.htmlを流用したものです。

toolbar関連はhttp://es.os2.ru/cell.htmlのソースをvirtualpascalへ移植したソースがhobbesに上がっていたものを流用しました。

xml関連はfreepascalのfclライブラリをvirtualpascalへ流用したものです。

制限

機能概観

起動

起動するとこの様に(ver1.0と違い)空白のページで立ち上がります。この場合、ファイル名はnew.xmlとなります。平文ファイルです。

レコード入力

メニューからRecord-Newを選びrecordを作成します。

次に新規に作成されたレコードをダブルクリック(メニューのRecord-configまたはツールバーのconfigボタンでも可)でダイアログが出てきますので必要事項を入力します

レコードをAlt-左クリックで直接フィールドも編集できます
以上の方法のどちらかで編集していきます。

ページ作成

>[page]-[New]を選択すると、新しいページを作れます。

ページをカスタマイズするには「page]-[Configure]を選択し、ダイアログを出して、必要事項を入力します

ここでページ名、表示項目のカスタマイズを行います

ページの設定

矢印のボタンを押すとページ内の表示項目の表示順が移動します。
×印のボタンを押すとその項目の表示はON/OFFされます。
リストのチェックマークが消えた項目は表示されません。
ツールバーのExecuteでアプリケーションラウンチを行いたい場合は、ダイアログのApplicationにexeファイルをドロップしてください。起動するアプリケーションの引数はURLの項目になります。またドロップするファイルがcmdファイルやアプリケーションオブジェクトの場合は動作しませんのでご注意ください

ファイルロード

toolbarのOpen plain text fileまたはメニューの[file]-[Open File]を選んで読み込みます

暗号化を使っている場合は*.crp,平文の場合は*.xmlです。不適合なファイルの場合は動作しません。ファイルロードした時にデータが存在した場合は、krmが別途立ち上がります。

ファイルセーブ

ファイルセーブ(メニューのFile-SaveまたはツールバーのFileSave)を選ぶとファイルをセーブします。新規にデータを作った場合、又はインポートをした場合など、ファイル名を入力していない場合はファイル名がnew.xmlになっていますので、自分の好きなファイル名にしたい場合はSaveASを選ぶ必要があります。

同名のファイルがある場合、上書きするか?(Yes No )のダイアログが出てきます。yesは上書き、noはファイルセーブしないです

保存時、既存ファイルの自動バックアップを行います。バックアップの世代数は変更できますが、デフォルトでは四世代迄です。バックアップファイル名は *.bk1 の様になります。

ファイル名を指定してセーブ

ファイルセーブ(メニューのFile-Save AsまたはツールバーのSave File with New Name)を選ぶとファイル名指定のダイアログが出てきます。

同名のファイルがある場合、ファイルセーブと同じく、上書きするか?(Yes No )のダイアログが出てきます。yesは上書き、noはファイルセーブしないで終わります。Noを選んだ場合はファイル名は元のファイル名に戻ります。

拡張子をcrpにした場合は、パスワードを問うダイアログが出てきます。もし空白、又はキャンセルを選んだ場合はファイル名は*.xmlとなり、強制的に平文になります。

終了

終了時に同名ファイルが無い場合は問答無用で上書きします。同名ファイルが存在する場合、上書きするか(Yes No Cancel)のダイアログが出てきます。Yesは上書き、Noは上書きしないで終了、Cancelは上書きしないで終了しない、です

機能紹介

以下にKeyRingMini1.5の機能を説明します。メニュー、ツールバー、コンテキストメニューの順です

メニュー

File

Fileメニューについて説明します。

New Window

単純にもう一、krmを立ち上げます。今編集しているデータとは別に新規にデータを作りたいときに使います。

Open File

ファイルを読み込みます。データが存在している状態で読み込むと、別にkrmが立ち上がります

Save

ファイルを書き込みます。
暗号化を行う場合は拡張子が.crpにしてください。xmlは平文のファイルです。
同名のファイルがある場合、上書きしますか?(Yes No)のダイアログが出ます。

Save As

ファイル名を変更してセーブする場合、このコマンドを使ってください

Import

暗号ファイル作成時に、平文のファイルを読み込む時に使います。
暗号化して別名保存しても、もとの平文 .xml ファイルは自動的に削除されません。全てが問題なく作動している事を確認後、自分で削除して下さい。

Export

暗号ファイルを平文に書き出すときに使います。

Recent File

最近使ったファイルを示します。

Exit

アプリ終了です。終了時に同名のファイルが無い場合は問答無用でファイルを書き出します。同名のファイルが存在している場合は確認ダイアログが出ます。新規製作ファイルの場合はファイル名がnew.xmlになります。

Page

ページメニューについて説明します。

New

>ページを新規に作成する場合に選びます。この時点では名前はblankとなっていますので、Page-Configでダイアログから名前を選んでください

Delete

ページを削除する場合に使います

Show Expire

>Page-Config又はtoolbarのfilter expireで設定したexpire期限を過ぎているパスワードを選択して表示します。選択時は背景がピンクとなります

Configure

ページ設定用のダイアログが開きます。ページ名、起動アプリケーション(exeファイルをドロップしてください)が設定できます。表示項目の表示順、表示のON,OFFが可能です

Sort

項目のソートを指定します

Record

レコードメニューについて説明します

New

項目を追加する時に使います。設定ダイアログは自動では出てきません

Delete

項目を削除するのに使います

Move To

項目を他のページに移動するのに使います

Copy To

項目を他のページにコピーするのに使います

Copy To Clipboard

サブメニューにある項目をクリップボードにコピーするのに使います

Configure Page

項目の設定を行います

View

ページの見た目を変更します。セーブ時に状態は保存されません。

Icon

アイコンのみ

Detail

項目の詳細を表示します

Option

Optionメニューを説明します。

Setting

ダイアログkrm全体の挙動を設定します。

ダイアログの「Enter Backup Path or Drop Folder」の部分は、バックアップのパスを設定します。直接入力するか、エントリーフィールドにフォルダーをドロップすればパスが入ります。そしてチェックボックスをオンにすればバックアップを作成するディレクトリを指定できます

バックアップ回数を指定するの「Backup Generation」です。バックアップファイル名はbk?(?には数字が入ります)です。つまり最大は9です。

Use Menu by Status

Copy To,Move Toのメニューに出てくるページ名をノートブックのタブでなく、状況説明域(ノート内の右上にある説明文)を使うかどうかのメニューです。

ツールバー

ツールバーの説明をします。

Open exist file

ファイルを読み込みます。

Save File

ファイルをセーブします。ファイル名は、タイトルバーにひょうじされています。

Save File with New Name

ファイル名を変更してセーブします

Page configuration

ページ設定用のダイアログが開きます。ページ名、起動アプリケーション(exeファイルをドロップしてください)が設定できます。

Record configuration

項目の設定用ダイアログが開きます。No Expireのチェックを入れるとチェックを入れるとexpireのフィルタに引っかからなくなります

Filter expired records

> このボタンを押した場合、Page-Configで設定したexpire期限を過ぎているパスワードを選択して表示します。選択時は背景がピンクとなります

Execute program

ページ設定でドロップしたexeファイルを起動します。引数は項目のURLです

Exit application

アプリ終了です。終了時にファイルデータに変更があった場合はファイルを書き込みます。同名ファイルがあった場合はダイアログが出ます。

Show/Hide Passwords

パスワードを表示するか、マスクするか、非表示にするかをトグル動作します。表示状態とツールバーの表示が連動します

ツールバーのこれが表示時。鍵アイコンが開いてます。

ツールバーのマスク時。鍵アイコンが閉じました。

ツールバーの非表示時。パスワード項目自体が表示されません。鍵アイコンのバックが変わりました。

コンテキストメニュー

右クリックで表示されるメニューです。

New Record

レコードを新規作成します

Delete Record

レコードを削除します

Move To

レコードを別ページに移動します

Copy To

レコードを別ページにコピーします

Sort

レコードの表示順序をソートします。キーは各項目を指定できます

Copy To Clipboard

項目の、パスワード、ユーザー名、シリアル番号、メモ項目をクリップボードにコピーします。ショートカットはそれぞれAlt-p(パスワード),Alt-u(ユーザー名),Alt-s(シリアル番号)、Alt-m(メモ項目)です

Record Propaty

レコードの設定ダイアログを表示します

Page Configuration

ページの設定ダイアログを表示します